「ヤオハン倒産の真実」ゼロからの再出発

「ヤオハン倒産の真実」ゼロからの再出発
 ヤオハンの倒産をめぐるドラマは、すでに一応の決着を見ている。「ヤオハンジャパン」の会社更生計画が、去る3月2日に裁判所に認められ、「株式会社ヤオハン」としてジャスコ・グループ傘下で再出発することになった。

 また、粉飾決算事件で商法違反などに問われた「ジャパン」の元社長で、次男の晃昌氏には、昨年の3月31日、静岡地裁で有罪の判決が出ている。この判決文では、「(被告は)拡大路線に走った一夫氏の方針をただすべきだったが、カリスマ的な長男に逆らうことができなかった。ひとりに責任を負わせるのは酷だ」と、実質的なオーナーだった和田氏の責任に間接的ながら言及した。

 和田氏自身は、倒産から1年後の98年に、再起を賭けて、「カンパニー・ドクター」への道を歩みだした。起業家たちに、自らの経営体験、失敗体験を伝えながらアドヴァイスをして、成功に導く「医師」の役割を担おうというのである。冒頭のネームプレートに記されていた「ワダ経営」が、そのための拠点になっている。

 従業員2万人を擁したヤオハンは、2千億円の負債を抱えて倒産したわけだが、その当事者が、大失敗そのものを、自らの再生のための事業の核に据える。思えば、破天荒な考え方である。
 さらに、今年になってインターネットにホームページ(http://www.wadakazuo.com/)を開設して、ネット上で経営相談に応じることもはじめている。




★倒産から再起した貴重な資料★